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福井大学子どものこころの発達研究センター


情動認知発達研究部門

 本研究部門は、医学部精神医学・医学部放射線医学・高エネルギー医学研究センターとともに、社会性・コミュニケーション・想像力・感覚における困難さを特徴とする「自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder, ASD)」などの発達障がい圏の方々の、病態解明、診断・スクリーニングのためのバイオマーカーの開発、治療法の確立を目指して研究を行っている。これらの研究は、発達支援研究部門や、他大学の先生方と連携した共同研究である。

1.発達障がい圏の方々の病態解明に関する研究
 発達障がい圏の方々の種々の症状を引き起こす脳構造・脳機能的な特徴を明らかにするため、高磁場3T-MR装置によるMRI、近赤外分光法NIRS、PET/MRを用いて、発達障がいの世界最先端の臨床画像研究を展開している。
1) 脳構造研究
2) 脳機能研究(functional MRI研究)
 ・自己認知についての脳機能
 ・自他の関係性の理解についての脳機能研究
 ・他者理解についての脳研究
3)NIRS研究
 ・ADHD児の前頭葉機能の解明
4)PET研究
 ・脳神経機能イメージング・プローブの開発
5)ASD発症の危険因子についての研究

2. 臨床応用に向けた取り組み
 本部門では、これらの研究成果を、発達障がい圏の方々への実践的な治療・支援につなげることを最終目標にしている。現在、発達障がいの診断は行動的特徴などの主観的評価をもとになされており、血圧・血糖値・腫瘍マーカーのような客観的な生理学的指標(バイオマーカー)はない。本部門の基礎研究を通して得られた症状に関連する脳機能や行動特徴が、診断やスクリーニングのためのバイオマーカーになりうるか検討している。また、これらの研究と平行して、ASDへの新規治療薬剤候補であるオキシトシンの臨床試験も行っている。質問紙や診察医の主観評価などの従来の評価指標に加えて、症状に関連する脳機能や行動的特徴が、オキシトシンの投与によってどう変化するか検討している。
1)バイオマーカーの開発
 ・視線計測研究
 ・安静時fMRI (resting-state fMRI) の研究
2)オキシトシン投与による社会性向上の臨床研究
 ・単回投与の臨床試験
 ・継続投与の臨床試験


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