ご挨拶

ライフサイエンス研究の推進は本邦の国家戦略としての「科学技術基本計画」に沿うものであり、第5期科学技術基本計画(平成28~32年度)においても「世界最先端の医療技術の実現による健康長寿社会の形成」などとして重要政策課題にあげられています。福井大学においても、所属教員の半数以上がライフサイエンスに関連する分野の研究に取り組んでいます。このような背景のもとに、平成28年4月に、福井大学生命科学複合研究教育センターとトランスレーショナルリサーチ推進センターが統合し、学内共同教育研究組織としてライフサイエンスイノベーションセンター(以下、ライフセンター)が設置されました。ライフセンターの前身である福井大学生命科学複合研究教育センターは、旧福井大学、福井医科大学の大学統合を期に設立された医工教研究交流推進特別委員会を母体とし、平成17年4月に設立されたものです。
ライフセンターは、「ライフサイエンス分野が関連する幅広い分野の研究の高い水準での実施(先端的ライフサイエンス研究の遂行)」「ライフサイエンスを知る複合的なバックグラウンドをもつ人材の育成(大学院教育)」「ライフサイエンスの生物・理科教育への還元(社会貢献および地域での人材育成)」を3つのミッションとし、それぞれを主として担当する副センター長をおき、研究推進課による献身的なサポートのもと活動を実施しています。
令和3年に策定しました「福大ビジョン2040」では、本学の未来像に向けたミッションとして、
・世界に通じる研究の推進とイノベーション創出
研究における新たな強みの創造とさらなる先鋭化(子どものこころ、分子イメージング、原子力工学、遠赤外領域、繊維・マテリアル等)を推進し、イノベーションを創出する。このために、学内外の連携(医教連携、医産工連携、農工連携等)を強化し、新しい研究分野(新興イメージング開発、人間研究開発等)を開拓するとともに、社会的課題解決型研究を推進する。
・若手研究者の育成の実質化
すべての領域において、若手研究者が活躍できる研究環境の整備を行い、挑戦的、分野横断的な研究を促進する。
をあげています。特に、ライフセンターには、部門等の枠にとらわれることなく、ライフサイエンス及び関連する広い分野に関与する教員が学内より広く集結しており、福井大学教員であれば、希望により本センター参加教員として活動できるという、独自の構成員制度をとっています。従いまして、ライフセンタ―の活動を通して、これらミッションの実現に向けて大きく貢献できるものと確信いたしております。
ライフセンターの活動や今後のあり方について忌憚のないご意見を期待すると同時に、諸活動につき、今後ますますのご理解とご支援を賜ることができれば幸甚です。

ライフサイエンスイノベーションセンター長
安田 年博