診療活動
入院診療について
血液・腫瘍内科、感染症・膠原病内科として現在の病床数は血液・腫瘍内科32床、感染症・膠原病内科4床の合計36床で、無菌室6床、準無菌室8床を含んでいます。平成20年度の入院患者数は2科で243名でした。循環器内科は病床数30床で平成20年度の入院患者総数は751名で、病床稼働率と平均在院日数はそれぞれ90%と12日でした。
平成21年度に入り、新人がお二人新しくこられました。一人は本学を平成18年に卒業し福井県立病院にて研修をしたあと当科に入局されました。入局のご決断には、上田孝典教授の存在、県立病院での河合先生、森永先生との出会い、また先生ご自身が腫瘍内科に興味がおありであることなどが大きかったようです。もう一人の先生は平成19年に本学を卒業し2年間当院にて研修をした後入局されました。入局の動機は、上田教授をはじめとする第一内科の男性陣の魅力に負けたとのもっぱらの噂です。第一内科歴代の女医さんの例にもれず才色兼備の先生です。
病棟では、血液・腫瘍内科、感染症・膠原病内科は山内高弘病棟医長、循環器内科は中野顕病棟医長が引き続き担当し、大北美恵子師長も続投しております。より効率的な病棟運営を目指し現在さまざまな改革が行われています。内服、点滴の指示書はほとんど消滅し、電子カルテ上でほぼ全面的にやりとりができるようになりました。朝夕の点滴の確認も簡略化されました。業務をシンプルにすることで間違いを減らし時間を短縮し無駄な労力を省いてフットワークを軽くし、結果として医療スタッフの負担の軽減と診療の質の向上につながればと思います。病棟内の整備も進行中です。8月には待望の入浴設備が完成しました。これによりADLの問題などから2階の浴室に降りることができなかった患者さんが病棟内で入浴をすることができるようになりました。心筋梗塞後、あるいは白血球数の少ない状態でも、身体を清潔に保つことができるようになると期待されます。さらに無菌室の再整備も行われます。現在無菌室の一つが3人並びの大部屋式になっており部屋のスペースが狭いこと、男女が同室になりことがあり、さらにトイレも共用であることが問題になっています。これを2人部屋に改装し新しくもう一床造る工事が11月から開始になります。
血液グループでは昨年来主治医−当番医制を敷いており円滑な運営を心掛けています。今年後半から数名の先生が赴任され、現在、病棟担当医が非常に少なくなりマンパワー不足は否めません。それでも白血病の臨床研究や高度先進医療を推進し、北は加賀から南は舞鶴まで、また血液疾患、感染症、膠原病、場合により固形腫瘍と、ご紹介いただいた患者さんは原則として全例受け入れることができるよう、皆で努力しております。しかしながら、関連の病院の先生がたとの連携なしには、臨床研究、重症疾患の受け入れなど大学病院の診療体制がうまくいくはずもありません。今まで同様是非ともご高配いただきますようどうぞお願いいたします。
循環器内科に関しましては、科長の李先生を中心とした総勢15名(循環器学会認定専門医11名)で診療にあたっており、平成20年度の心臓カテーテル検査が約700例、冠動脈インターベンションは255例でした。ほとんどの症例で橈骨動脈からのアプローチを選択し、侵襲の軽減や合併症リスクの軽減に努めています。患者負担のさらなる軽減のため、診断検査のみならず冠動脈インターベンションの場合でも、希望に応じて一泊二日の入院を導入しています。また、不整脈治療に関してもCARTO-XPという最先端の診断治療装置を導入し、心房細動をはじめとする頻脈性不整脈に対する高周波カテーテルアブレ−ションを積極的に行っており、致死的心室性不整脈に対する埋め込み型除細動器移植、両心室ペーシングによる重症心不全治療は県下随一の症例数となっています。心臓救急患者に関しても、原則として24時間必ず受け入れ可能な体制を整えており、緊急冠動脈造影やPCPS、IABPなどの機械的補助治療も積極的に行っています。一方、外来で施行可能な非侵襲的検査法を積極的に診療に取り入れており、安易に侵襲的な検査および治療を選択しないように努めています。さらに、年々増加する患者に対応するために、今冬には心血管造影装置をもう一台導入し、来年度には128列のMDCTを導入する予定です。さらに心疾患の診断治療が充実するものと考えております。外来の紹介に関してはFAXを送ってさえ頂ければ、必ず希望日の診察が可能な体制をとっております。
昨年同様「楽しく、仲良く」をモットーとして、働きやすい「ひがしごかい」を目指していきたいと存じます。今後ともどうぞご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
入院患者数
血液・腫瘍内科、感染症・膠原病内科 243名
○ 急性骨髄性白血病(急性白血病、白血病含む)
12人
○ 急性リンパ性白血病 4人
○ 慢性骨髄性白血病 6人
○ 慢性リンパ性白血病 4人
○ 悪性リンパ腫(非ホジキン、大細胞型含)90人
○ 多発性骨髄腫 12人
○ 混合型白血病 0人
○ 成人T細胞白血病 1人
○ 骨髄異形成症候群 10人
○ 特発性血小板減少性紫斑病 3人
○ 本態性血小板血症 1人
○ 再生不良性貧血 6人
○ 播種性血管内凝固症候群 0人
○ 敗血症 5人
○ 慢性骨髄単球性白血病 3人
○ 好酸球増多症 2人
○ DLBCL 2人
○ 溶血性貧血 2人
○ 鉄欠乏性貧血 1人
○ ドナー 7人
○ 関節リウマチ 12人
○ 全身エリテマトーデス 5人
○ 原発性アミロイドーシス 2人
○ 皮膚筋炎 0人
○ 混合性結合組織病 0人
○ ベーチェット病 3人
○ 腎・尿路系疾患 3人
○ 消化器疾患 2人
○ 消化器ガン 0人
○ 呼吸器疾患(肺炎13人含む) 14人
○ 内分泌・代謝・栄養疾患 1人
○ 神経疾患 0人
○ その他 30人
循環器内科 751名
○ 急性心筋梗塞 65人
○ 不安定狭心症 58人
○ 陳旧性心筋梗塞 70人
○ 労作性狭心症 455人
○ 心臓弁膜症 36人
○ 不整脈 51人
○ 心膜・心筋疾患 41人
○ 心不全 108人
○ その他 56人
(病棟医長 山内高弘、中野 顕)