化学 教務職員 石川 恵子
テクニカルセミナ-後、早速、使用してみました。その使用後の感想を述べることにいたします。
このMultiphor II は、サンプルを除く殆ど全ての材料(1D-ゲル、2D-ゲル、バッファーストリップ 等々)が出来合いの物であり、本当に誰でも簡単に2D-PAGE のデーターを得ることができます。手順も簡単ですが、2D のスマイリングが難点です。
バッファーストリップの乾燥と関係あるのではないかと思い、両端のシリコンオイルを多めにしてみましたが、あまり効果はありませんでした。それよりも、Step 2 後のガラスリッドを乗せる際、バッファーストリップが滑って動いてしまい、かえって手間がかかりました。
手技の下手さを棚に上げて欲を言えば、ゲル全体の大きさに対してセパレーションゲルの長さが短いのではとか、ゲル両端のスマイリングのカバー機構があって欲しいと思ったりしますが、予めの準備も少なく簡便に結果を得る事ができ、2D-PAGE を手軽に行えました。

大腸菌サンプル(9M Urea、2% Triton X 100、 2% b-Me)
1Dゲル:Imobiline Dry Strip pH4-7 11cm
2Dゲル:ExcelGel SDS gradient 8-18