動物実験における3R
動物愛護法第41条「動物を科学上の利用に供する場合の方法、事後措置等」では動物実験の世界基準である3R(Reduction, Replacement, Refinement)について、以下のように規定しています。
飼育保管や実験処置等において、できる限り動物に苦痛を与えないように配慮することは実験動物関係者の遵守事項です。
第四十一条
- 動物を教育、試験研究又は生物学的製剤の製造の用その他の科学上の利用に供する場合には、科学上の利用の目的を達することができる範囲において、できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること(Replacement)、できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること等により動物を適切に利用すること(Reduction)に配慮するものとする。
- 動物を科学上の利用に供する場合には、その利用に必要な限度において、できる限りその動物に苦痛を与えない方法によつてしなければならない(Refinement)。
生物資源部門での3Rへの取り組み
飼育保管、実験処置等においてできるだけ動物に苦痛を与えないようにすることは実験動物関係者の遵守事項です。生物資源部門では以下の取り組みを行っています。
- 飼育環境の維持(飼育管理、環境モニタリングなど)
- 実験動物の衛生管理(検疫、微生物モニタリング、クリーニングなど)
- 教育・手技の講習(動物の取り扱い、保定、麻酔、鎮痛、術後管理など)
動物実験に関する法令、ガイドライン
法律
省令、告示
- 研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(文部科学省)
- 実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準(環境省)
- 研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令(文部科学省・環境省)
- 動物の殺処分方法に関する指針(環境省)
- 動物の輸入届出(厚生労働省)
ガイドライン
- 動物実験の適正な実施に向けたガイドライン(日本学術会議)
学内規定など
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福井大学動物実験規程(平成19年1月10日 福大規程第2号)
組換え動物の取り扱い(遺伝子組換え実験安全委員会通知) - 福井大学遺伝子組換え実験安全規定
- 福井大学微生物等安全管理規程(平成28年1月6日 福第規程第3号)
- 福井大学特定病原体等安全管理規程(平成28年1月6日 福第規程第4号)
- 緊急時対応マニュアル