ライフサイエンス支援センター(Life Science Support Center)は,平成15年(2003年)に旧福井大学と旧福井医科大学の統合により創立された総合実験研究支援センターを母体とし設置され,バイオ実験機器部門,生物資源部門,放射線同位元素実験部門の3部門から構成されています。本センターは本学で唯一の生命医科学研究の共通機器センターとして、平成20年(2008年)には、生命科学研究の総合的な推進を目的に設置されたライフサイエンスイノベーション推進機構のひとつに改組されました。
本センターは、本学の目標「がん,発達障害や認知症,アレルギー・免疫疾患等の様々な疾患の克服を目指した先進的研究とともに新たな医療技術の開発や地域医療の向上を目指した研究の推進」の達成を支援することを第一の目的とし、生命医科学研究を通じて社会貢献することを最終目標とします。加えて教育機関や地元企業の活動の支援を通じて福井県の教育・産業への貢献にも取り組んでいます。
文部科学省の調べによると、2000年代前半以降、日本の科学研究力や技術力の国際的な地位が継続的に低下していると報告されています。その原因のひとつとして、教員数の減少、教員の研究時間の減少および研究に係る費用の停滞などが指摘されております。本センターは、これらの課題の解決に少しでも貢献するために、先端的理化学機器や研究設備の集中管理などを通じてより良い研究環境の提供に努めるとともに、高難度実験の受託解析などを実施しており、福井県から世界の医学に貢献する発見が報告できるように支援を継続してまいりますので、皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
ライフサイエンス支援センター長 青木耕史