1.研修・勤務プログラム
前期研修1年目
学内ローテートあるいは学外の研修協力病院で研修
前期研修2年目
本院では希望により最大11ケ月の腎臓内科研修が可能
研修3年目
大学院生または医員として教室登録。それぞれ研究または臨床活動に比重をおいて腎臓内科専門医としての研修を積むことができます。
大学院生
4年間のうち最初の一年間は院内の臨床活動を中心に行い、二年目より研究中心となる。研究を中断して赴任することはない。4年終了時での医学博士号の取得を目標にする。
医員
1年契約で計3~4年間程度の非常勤勤務。院内での診療を中心に研究活動も併せて行い、終了時には学会専門医取得をめざす。
夜間大学院生を兼ね、4年間で医学博士号を取得することも可能である。
大学院または医員終了後
以下のコースがあり、本人の希望に沿えるよう調整します。臨床医をへて研究職に就くことも可能です。
- 研究職(医学部・大学病院勤務、研究所勤務)
- 腎臓専門医:基幹病院の腎臓内科医員勤務(2~3年間勤務後、腎臓内科部長として基幹病院に勤務)
- 地域の公的病院の内科医(兼・腎臓内科医)勤務。
- 海外留学:通常は2~3年間。大学院在籍中以降、どの時期からでも可能。
ジュネーブ大学病理学・免疫学教室、
米国ワシントン大学腎臓病理研究室
米国ピッツバーグ大学循環器センター など。
2.専門医研修プログラム(日本腎臓学会指定のプログラムを満たしたものです。)
知識
- 形態、機能、病態生理
- 主要徴候
- 疾患分類
診察
- 一般的な内科的診察
- 腎の触診、圧痛の評価
検査
尿検査(定性・沈査まで)
- 血液生化学検査
- 免疫学的検査
- 腎機能検査(イヌリン・クリアランス法)
- 画像検査診断(エコー、CT)
- 病理組織学的検査(腎生検手技と診断)
- 腎内分泌機能検査
治療
- 生活指導
- 食事療法
- 輸液・水・電解質管理
- 薬物療法
- 透析用カテーテルの挿入手技
- 血液浄化療法
a.血液透析
b.腹膜透析
c.血漿交換 - 手術療法(指導医の下で経験、見学)
a.ブラッドアクセス作成
b.腎臓移植
症例
- 腎不全
a.急性腎不全
b.慢性腎不全(慢性糸球体腎炎と糖尿病性腎症) - 水・電解質異常(代謝性アシドーシス)
- 原発性糸球体疾患(慢性腎炎症候群とネフローゼ症候群)
- 尿細管問質性疾患
- 全身性疾患にともなう腎障害
a.糖尿病性腎症
b.膠原病性腎障害、アミロイドーシス、痛風腎、ANCA関連腎炎、骨髄腫腎 - 高血圧および胃血管障害
- 腎・尿路感染症
- 泌尿器科的腎・尿路疾患
- 遺伝性腎疾患
- 妊娠の腎に及ぼす影響