福井大学医学部

子どもの頃からの憧れだった
一流の脳外科医をめざして 医学部医学科 2年生 中川 元さん

福井大学医学部医学科を選んだ理由

Q:福井大学の医学科へ進学した理由を教えてください。

小学生の頃、テレビである脳外科医の手術映像を見て、その繊細で鮮やかな手技に驚かされました。元々、外科医志望でしたが、その映像をきっかけに脳外科医に的をしぼりました。受験で大学について調べた時、福井大学の「脳外科教室」の存在を知り、その実績と手術手技の熱心な指導に魅力を感じ、この大学を選びました。
私は神奈川県出身ですが、恐竜が好きで、何度か福井県立恐竜博物館を訪れたことがあり、福井に親しみがあったというのも理由です。縁を感じますね。

Q:実際に入学してみて、印象はいかがですか。

学年主任をはじめ、先生方が学生を手厚くフォローしてくれる大学です。大規模な総合大学にくらべると規模がコンパクトなこともあり、先生と学生の距離が近く、指導が優しく丁寧ですね。学生が質問すれば、プラスアルファの答えが返ってきます。

脳外科教室での充実した毎日

Q:脳外科教室では、何を学んでいますか。

入学してすぐに脳外科教室の教授に指導依頼のメールを送り、面談をしました。私のやる気を感じ取ってくださり、さっそくマイクロサージェリーという顕微鏡手術の手技を教えていただくことになりました。
毎日、研究室の一角に置かれた私専用の顕微鏡をのぞいて、ガーゼの繊維の小さな穴に針を通す練習や、直径1ミリの人工血管を切って、つなぐというトレーニングをしています。1学年という早い段階から、医局の研究室で顕微鏡手術のトレーニングを受けられるという環境はとても恵まれていると思います。
また、教室ではセミナーやイベントに参加する機会が多くあり、学内外の脳外科医の先生とお話することが刺激になっています。

Q:大学の学びで、好きな分野、印象深いものを教えてください。

低学年では、解剖学や組織学、生理学、生化学といった基礎医学を中心に学んでいます。覚えること、理解しなくてはいけないことが膨大で、受験勉強が楽だったと思えるほどです。
中でも生理学が好きですね。生理現象は解明されていないこともありますが、物理や数学で説明ができることが多く、その理解を深めることが面白いです。

医学部生のキャンパスライフ

Q:部活動やアルバイトはしていますか。

フットサルと哲学カフェというサークルに入っています。フットサルは男女問わず参加でき、練習は和気あいあいとした雰囲気。勉強のいい息ぬきになっています。哲学カフェは最近できたばかりで、ひとつのテーマに関してみんなで意見を交わし、哲学的な考察力を身につけています。どちらの活動も、学年を越えた友人ができて楽しいですね。
アルバイトは家庭教師をしています。勉強を教えることで、医師に必要な自分の考えを相手にわかりやすく伝えるスキルが磨かれます。

Q:キャンパスの気に入っている場所を教えてください。

図書館です。24時間、開館しているのでとても助かっています。館内にあるラボスペースでは友人たちと集まって、議論をすることもあります。知識は詰め込むだけでなく、整理し、アウトプットすることで自分にものになるので、ディスカッションするスペースは貴重です。

めざしている理想の医師像

Q:どのような医師になりたいですか。

アメリカで活躍している福島孝徳先生のような一流の脳外科医になりたいです。そのためには、失敗を予測し、回避できる技術を身につけることが大切です。学生のうちに、さまざまな経験を積んで、脳外科医になるためのできる限りの努力をしたいと思っています。将来は海外での活動も視野に入れています。

医学部をめざす皆さんへ

Q:医学部をめざす方にメッセージをお願いします。

私は何かに秀でた人間ではありません。ただ、自分の決めたことはやり通し、努力をしてきました。そうすることで、自分の世界が広がりました。人脈を広げることで学会への参加など、いろんなチャンスも手にしました。
皆さんも医学に限らず、やりたいことに邁進してください。目標から逆算して努力をすれば、道が拓け、答えが見えてくるはずです。

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