福井大学医学部附属教育支援センター

留学体験記

サンフォードバーナム医学研究所に留学して

医学科4年FY
(H28.8.22~9.20『海外研究機関における基礎医学実習』に参加,サンフォードバーナムプレビス医学研究所(米国)に留学)

 昨年の夏、3年次のカリキュラムの1つである研究室配属の一環として、7月に約1か月の眼科研究室での実習を終えたのち、アメリカ・カリフォルニア州にあるサンフォードバーナム医学研究所に留学しました。期間は8月末から9月末の約1か月間で、研究所の日本人の先生に教えていただきながら、最先端の医学研究の実習に携わることができました。
 国内の実習で先生に教えていただいた実験技法が、医学研究所の最先端の研究でも用いられており、自分の学んだことと実際の医学研究との繋がりを肌で実感し、実験に臨むうえで自らの向上心につながりました。
 また何より刺激的であったのが、医学研究所の先生は、難しいことへのフォローを行ってくれつつも、研究の手段を考えることから操作まで基本的に私たちにさせてくれて、実習生の私たちが自ら考えて実験に臨む姿勢を身に着ける機会を与えてくださったことです。
 研究というのは、人の論文や他の研究者からの助言は参考にしつつも、結局自分で考えた議題について目的手段結論に至るまで一人でやり通さなければならないので、研究に対する能動的な姿勢も身についたと思います。この経験は医学研究に対してのモチベーションの向上につながり、大変有意義なものになりました。
 また、留学中はホームステイで現地の夫婦のお宅に泊めていただきました。
 そのお宅には、近い年齢の様々な人種の方がステイをしており、寝食を共にする中で、普段の日本の生活ではできないような特別な交流を図ることができとても新鮮でした。
 さらに彼らと交流を計る中で、信頼関係を築く上でのコミュニケーションの重要性に改めて気づかされました。自分の考えていることを相手に伝え、自分が何者なのかというのを相手に知ってもらって初めて人間関係を築くことができるのだと思います。
 異国の人に、さらに母国語以外の言語で自分の胸の内を伝えることは難しく、しかし伝わったときの喜びは想像を超えるものがあり、今回の留学でコミュニケーションに対する考え方が変わりました。これは将来医学に携わる上でとても意味のある経験であったと思います。
 今回の留学で学んだ事柄を、今後の生活に十二分に活かしていけるように、今後も邁進していきたいです。