福井大学医学部附属教育支援センター

留学体験記

留学経験を今後に

医学科 4 年 EU
(H28.8.13~9.30 『IFMSA Research 交換留学プログラム』に参加。
カプラン・インターナショナル・オックスフォード(英国),ワルシャワ医科大学(ポーランド)に留学)

 3年の夏、私は、イギリスで語学研修を、その後ポーランドで研究室配属を行いました。7週間のヨーロッパでの滞在は何をするにも「自分から」で、毎日が自由で楽しく、同時に自身の成長を実感できました。
 以前からイギリス英語を学びたく、イギリス・オックスフォードの英語学校に行くことにしました。生徒は世界中から集まりますが、意外に医師や医学生も多く、非常に良い環境の中、毎日ディスカッション等をして、短期とはいえ友達も多くでき、充実した日々でした。英語を学びたい人にはオックスフォードを強くお勧めします。
 ポーランドでの研究室配属では、私はワルシャワ医科大学の生理学教室でラットの実験結果の分析を行いました。課題は難しくはないですが、もう一人の留学生と話し合いながらの分析は非常に有意義でした。研究棟には実験のため大量のラットが飼育されており、そこで実験方法や装置の仕組みを教わり、ラットの手術も見学させてもらいました。また、実験機器の多くが日本製で、日本の科学技術と医学の研究は世界からも注目されていることを実感しました。現地の医学生からは街の歴史、国の医療制度や医師不足の問題、他のヨーロッパ諸国との関係など様々な話を聞き、中には日本と似た点もあり、非常に面白かったです。
 留学で学んだことは数えられないほど多くあります。留学中、相手の話がさらっと理解できず聞き返すことも少なくなく、自分のリスニング力や語彙力の不足も感じましたが、内容の共有が最も重要です。また大学外では人々は英語を話さないため、街でのコミュニケーションは多少苦労もあり、その点では日本に来る外国人の気持ちがわかりました。今後日本で英語を必要とする機会も増えることから、帰国後も英語を学び続けていこうと思っています。同時に日本の医療についてももっと知るべきだと、この留学を通して痛感しました。