台湾に留学して
(医学科3年)
(H29.8.31~H29.9.29医学科3年次研究室配属(IFMSA)、長庚大学(台湾)に留学)
みなさんはIFMSA(イフムサ)という団体をご存じですか。イフムサとは国際医学生連盟(IFMSA:InternationalFederationofMedicalStudents’Associations)という団体で、全世界で130万人以上の医学生が活動に参加しています。その活動内容のひとつとして交換留学があり、今回私はこの制度を利用させていただき夏休みのひと月を台湾に留学してきました。
台湾では長庚大学の免疫微生物学教室に通うことになりました。そこでは主に喘息の研究が行われていて、マウス実験や遺伝子解析などさまざまな実験が行われていました。研究室の皆さんは気さくで、研究室といえば白衣を着て黙々と机に向かうというイメージが、ここのフランクな雰囲気にまともに実験すらしたことのなかった私でもここならやっていけそうだと安心しました。研究室ではPCRやELISAなど実験の基礎を学びました。なかなか精度の良い結果が出ないときも研究員は「加油!」(頑張れという意味)と励ましてくれたことが良い思い出です。
研究室が終わった後はフリータイム。よく現地の医学生と台北に遊びに行きました。台湾が食で有名なことは周知の事実ですが、小籠包、タピオカジュース、胡椒餅、マンゴーかき氷など、どれも本当に美味しいです。特筆すべきは小籠包。薄い皮を破って、肉汁があふれ、口の中で皮、肉、スープが混ざり合う感触。これは幸せの味と形容するほかありません!
このように研究室以外の時間を現地の医学生たちと行動を共にしたのですが、これはプログラムの特徴の一つです。同じ医学生だからこそ勉強のこと、将来の夢など話す言葉は違えど医学という共通の話題を分かち合えたことは新鮮でした。実は、私にとって台湾で得られた一番の思い出は彼らとの出会いです。ひとりぼっちで台湾に向かった私を彼らは暖かく迎えてくれました。みんなで一緒に麻雀や飲み会をしたり、週末に旅行に行ったのは良い思い出です。一ヶ月間彼らと過ごし台湾の人の暖かさや親しみをじかに感じることができました。彼らに出会えたことは一生の宝物だと思っています。
最後に、このような素晴らしい留学を経験させてくれた家族、研究室の皆さん、台湾で楽しい時間を過ごした友人に感謝したいと思います。