KSSレポート
(医学科3年)
(H29.8.6~H29.8.19「2017KoreanSummerSession」に参加。東亜大学校(韓国)に留学)
私は、昨年の夏休みの2週間、韓国は釜山で行われたKSS(KoreanSummerSession)という語学研修、国際交流プログラムへ参加しました。
私は将来、国際医療の現場で働きたいという夢があります。そのために、時間のある大学生のうちにできるだけ多くの国へ行き、現地の人と関わって、彼らの生活や文化、価値観を学びたいと考えています。
今回、このプログラムへの参加を決めたのもそのためです。韓国へはソウルへ観光に行ったことがありましたが、家族とショッピングや観光をしただけで、現地の人と話した記憶はありません。「まだ行ったことがない国へ行く」というのがそれまでの私のスタンスでしたが、もう一度、韓国人のことを知るために韓国へ行きたいと思い、現地の学生と深く交流できそうだと感じたこのプログラムへの参加を決めました。そして、2週間の研修を終え、この選択をしてよかったと心から思いました。
韓国語の授業や文化体験は、もちろんどれも刺激的で、面白かったのですが、何よりも印象に残っているのはやはり、韓国人学生、また、他大学から集まった日本人学生と過ごした時間です。韓国人学生は、毎日私たちを、食事や、観光、ショッピングに連れていってくれて、そのおかげで行き逃した場所がないのではないかと思うほど、釜山を満喫することができました。特に、1日休みだった日曜日に、レンタカーを借りて、海やカフェ、夜には夜景が見える高台へとドライブに連れていってくれた事が思い出に残っています。彼らは、何か月も前から準備をしていて、プログラム中も、私たちが楽しめるようにプランを考えたり、体調を気遣ったりしてくれました。そこには、韓国人と日本人の溝など全くなく、私も無意識のうちに韓国人に対する偏見を持っていたことに気づかされ、それと同時に、彼らを尊敬し、信頼できるようになりました。
また、普段なかなか他大学、他学部の学生と交流する機会が少ない私にとって、KSSプログラムで日本人学生とも深く関わることができたのは、大きな収穫であると思います。興味が異なる自分と同世代の学生が、何を考えているのかを知ることができ、また普段は埋もれていて気付かなかった自分の側面に気づくことができました。
海外へ観光へ行くことはいつでもできますが、大学の寮に滞在し、講義を受け、現地の学生と意見を交わすという経験は、大学生である今しかできません。このような経験をしたことが、大きな財産となり、これからの自分を動かしていくのだと思います。
KSSで出会った仲間を大切にし、新たに得られた価値観をもって、夢を叶えるため、今後も知らない世界へ飛び立ち続けたいです。
手厚く面倒を見てくださった、国際課の皆さん、素晴らしい経験をさせていただき、本当にありがとうございました。