海外留学体験記
看護学科3年
私は、キャリアアップ実習でイギリスに行きました。キャリアアップ実習では、バーミンガム市立大学でのイギリスの医療保険についての講義や移動の演習、バービンガム市立大学附属病院の見学、レスターグレンフィールド病院でのナースコンサルタントや高度専門看護師についての講義などの研修を行いました。その中でも私が最も印象に残っていることは、レスターグレンフィールド病院での講義です。イギリスの専門看護師の分野には、肺炎や麻酔等があり、日本よりも細かく分けられています。また、医師同様の専門的な知識を持ち合わせているからこそ、イギリスの肺炎専門看護師が行える業務は看護を始めとして、呼吸障害のある患者の診察や薬の処方、肺炎患者の入退院の決定など多岐に及んでいるのだと学びました。イギリスでは、そのような専門的な知識を持った看護師が病院にいることで、医師よりも患者さんの接する機会が多い分患者さんの状態の変化にもいち早く気付くことができたり、その専門的な知識を活かして患者さんが入院前と同じような生活を送れる状態まで良くなることを様々な方法で支援できたりするので、今の患者さんの状態に応じた必要な看護を提供することができているのではないかと考えました。さらに、日本では看護師長は管理業務をすることが多いですが、イギリスでは師長レベルの看護師の50~80%が患者さんへの直接的なケアを行っています。このように、高度専門看護師が病院に多くいることや師長レベルの看護師もケアを行っていることが、イギリスの平均在院日数2~5日間という入院期間の短縮化や質の高い看護の提供に繋がっているのだと学びました。
大学や病院での講義・演習時だけでなく、イギリスで生活を送る中でも道を尋ねる時や飲食店で食事をする時、買い物をする時など英語を話す機会は数多くありました。そのため、キャリアアップ実習を通して看護についての学びを深められただけでなく、リスニング力の向上や積極的に英語を話すこともできるようになったと感じました。