機構の基本理念

【目的】
 福井大学における生命科学の研究開発については、これまで平成17年4月、「生命科学複合研究教育センター」を設置し、重点プロジェクト研究や優れた学内共同研究・萌芽研究等を推進してきました。
 しかし、近年の生命科学の進歩は著しく、その流れも個別的・要素的なものから総合的・学際的なものへと展開しつつあります。福井大学がこの国際的な流れに伍して、先駆的研究を進め、国民の医療・福祉に広く貢献していくためには、国家戦略としての「科学技術基本計画」に沿った方向性で、ライフサイエンス研究を含む基礎医学・臨床医学研究をさらに発展させるだけでなく、研究開発を支える基盤環境を包括的に整備してゆくとともに、プロジェクト間や基礎・臨床研究の連携を充実させることが急務であります。

 このような背景のもと、福井大学では、大学の重点研究領域である「生命科学」をさらに発展させることを目的として、「ライフサイエンスイノベーション機構」を新たに設置しました。本機構は、既存の「生命科学複合研究教育センター」を含めた3組織から構成されます。「生命科学複合研究教育センター」は従来同様、生命科学および関連分野の基礎研究を中心に進め、そこで得られた成果は「トランスレーショナルリサーチ推進センター」へと展開されます。ここでは基礎研究で得られた生命情報を高度な医療を目指した応用研究開発へとつなげてゆくために、臨床研究や創薬等に結びつける橋渡し的研究を行い、研究成果の実用化を推進してゆきます。これらの2つのセンターの研究開発を支えるため、既存の「総合実験研究支援センター」を「ライフサイエンス支援センター」として発展的に改組し、機器・技術の支援などハード面だけでなくマンパワーを含めた研究支援体制を構築しました。

 「ライフサイエンスイノベーション機構」は、領域が様々に広がっている生命科学の分野での基礎研究や臨床研究など全体を支える支援組織として活動し、より高度な医療や健康な生活様式を提供し、国民の安心で安全な生活の実現を図っていきます。

【業務内容】
@ 生命科学及び関連分野における教育研究推進方策の検討
A 関連施設間の研究等に関する情報等の集約及び調整
B 関連施設間の横断的業務の共同実施に関する業務  
C 産学官連携活動の推進・支援及び産学官連携本部との連携に関する業務
D その他機構の目的を達成するために必要な業務

【問い合わせ先】
ライフサイエンスイノベーション推進機構企画会議委員
機 構 長 理事(副学長)企画・財務戦略 上田 孝典
生命科学複合研究教育センター長 理事(副学長)企画・財務戦略 上田 孝典
トランスレーショナルリサーチ推進センター長 医学部医学科・教 授 宮本  薫
ライフサイエンス支援センター長 医学部医学科・教 授 定  清直
(生命科学複合研究教育センター委員) 工学研究科・教 授 末 信一朗
(トランスレーショナルリサーチ推進センター委員) 教育地域科学部・教 授 戎  利光
(ライフサイエンス支援センター委員) 高エネルギー医学研究センター 清野  泰
  
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