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大学TOP > 医学部ホーム研究・産学連携 21世紀COEプログラム > 平成15年度採択プログラム / 概要、重要性、目的、必然性
世界水準のプロジェクトに参画
21世紀COEプログラム
   平成15年度採択プログラム
   「生体画像医学の統合研究プログラム」
   概要、重要性、目的、必然性    

将来構想概念図  研究、教育実施計画  プロジェクトメンバー
 
高エネルギー医学研究センター
センター長 藤林 靖久 「生体画像医学の統合研究プログラム」
プロジェクトリーダー
高エネルギー医学研究センター
センター長 藤林 靖久

 いま、医学はかつてない技術革新の中にあります。特に画像診断技術は近年で大幅な進歩を遂げ、生体画像医学は急速に変化しています。
 そのような環境の中で、医療現場に新たなシステム提案を計ると同時に、未来の医療現場に牽引する問題抽出・分析能力の構築に向け、企業の皆さま、研究生とともに知識・技術の習得に励んでいます。
 
  計画の概要
 本学では、地域からの強い要望と全学的支援のもとに放射線の医学利用に関する研究教育を推進してきた。これをさらに発展させるため、本プログラムでは、基礎・臨床医学分野で蓄積された解剖、生理、生化、薬理学情報収集技術とポジトロンCTやMRIなど高度な放射線画像診断技術とを融合させ、遺伝子発現としての生命現象あるいは遺伝子発現異常としての疾患を非侵襲的に画像化する分子イメージングの国際的研究教育拠点を形成する。これにより、がん・痴呆等に関する分子生物学等の基盤情報を包括した先端画像医学を確立し保健・医療の推進に貢献するとともに、画像技術を用いる新しいシステム医科学を創成する。
 この学際的研究を推進するため、柔軟な発想を持つ若手研究者・大学院学生の萌芽的研究支援・指導体制の確立、迅速な研究実施に不可欠となる高度化設備の活用・強化ならびにそれらに習熟した研究支援者育成等、大学を挙げた新しい研究システムを構築する。
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  本拠点の重要性、目的、必然性
 福井医科大学(現福井大学医学部)は、設立理念ならびに長期ビジョンにおいて放射線の平和的医学利用をかかげ、高エネルギー電磁波を利用する生体画像医学ならびに高度治療に関する全国トップレベルの研究を行っている。拠点リーダーらによる未来開拓研究事業等におけるPET, MRI, 近赤外光測定による高次脳機能の画像化研究や、保険適用を実現させたFDG−PET研究は、学問のみでなく広く地域医療にも役立つ総合的研究拠点としての成果である。また、分子生物学、細胞生物学と生体画像医学との融合分野として、神戸市での地域結集型研究事業「再生医療における治療評価技術の確立」に唯一関西地域外から参画した。さらに、文部科学省リーディングプロジェクト「光技術を融合した生体機能計測技術の研究開発」が採択され、腫瘍等の診断に関して医学、工学、薬学の連携による統合研究が開始されている。米国NIHならびにNCIに先行して設立された高エネ研の世界的成果を、本学基礎・臨床各分野の参画ならびに学長のリーダーシップによる重点化をあわせてCOEとして強化し、総合的画像医学研究の拠点を形成させる。後発ながら巨額の研究費を投入しつつある米国研究拠点に伍し得る世界水準を確保し、画像によるがん、脳疾患等の新しい診断・治療評価法を先駆けて開発するためには、この結集が不可欠である。
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  本拠点の重要性、発展性
 拠点リーダーらは、過去2回にわたって生体医用画像研究に関する国際会議(1996年主題:PET/SPECT,MRI,2000年主題:分子イメージング)を主催し、この分野の世界的研究者を多数招聘し活発かつ高密度な議論の場を提供した。会議の内容の一部は英文成書として出版され、参加者からは第3回会議の開催が強く要望されるなど、本拠点は分子イメージングをはじめとする生体医用画像研究分野において世界的に注目されている。同様の趣旨を持つ国際学会であるAcademy of Molecular ImagingおよびSociety for Molecular Imagingがその後2002年に設立され、現在急速に会員数を伸ばしていることは、本拠点の先見性と生体医用画像研究分野の高い重要性と発展性を示すものである。
 また、米国国立衛生研究所(NIH)が組織をあげて画像医学と医工学の連携を開始している(NIBIB)のみでなく、がん研究所(NCI)におけるイメージングセンター構想(ICMIC)、精神医学研究所(NIMH)における分子イメージング部門の設置(元高エネ研外国人客員教授Masanori Ichise博士が所属)などこの分野が単に画像診断といった狭い分野のみではなく、広く生命科学における基礎研究、臨床研究に展開できるものであることを示している。
 このような展開は本研究分野が臨床のみならず、基礎医学研究や医薬品開発など生命科学において今後重要性を増すことが広く認知されていることを示している。
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  5年後に期待される研究・教育の効果
  1. 分子生物学などの基盤情報を包括した非侵襲的画像診断学が確立され、がん、痴呆などの質的診断を基礎として治療計画の立案、治療効果の評価等に直接関わる研究が促進される。
  2. 生命現象としての遺伝子・タンパク発現と形態的・生理的現象との関連付けを行う画像技術が開発され、これを基盤とする基礎・臨床医学を融合する研究分野が創生される。
  3. 医学への貢献や生命現象の解明を最終目的とする工学連携研究者の輩出ならびに研究環境の整備が行われる。
  4. これらにより、国際的に発展が望まれている分子イメージング研究拠点ならびに同分野研究者の養成が行われる。
  5. 放射線である高エネルギー電磁波の生命科学、医学への積極的利用を促進することにより、福井県民を始めとする国民全体に対して放射線に対する正確な知識の提供と必要性の理解が促進される。
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  学術的または社会的な意義
 米国国立衛生研究所に生体画像医工学を中心とする研究所(National Institute of Biomedical Imaging and Bioengineering)設立が決定されたのは2000年12月、高エネルギー医学研究センター設置の6年後である。また、前述したように、米国国立ガン研究所では、生体画像医学プログラム(Biomedical Imaging Program)として全米5ヶ所をIn Vivo Cellular and Molecular Imaging Center(ICMIC)に指定し重点的予算配分を行うとともに、Pre-ICMICとして14ヶ所を指定しその成長を促進している。医学のみではなく広く分子生物学や遺伝子科学、機器や画像工学と連携することを明記した研究所やセンターは本邦にはない。基礎研究の進展により高密度集積化した情報を収集し研究者が容易に理解するためのインターフェースとしての画像工学の意義は急速に高まっており、画像医学のみならずマイクロアレイ解析などにも大きな力を発揮している。したがって本研究分野が生命科学・医学の進展に大きな寄与をもたらし、人類の健康に資することが強く期待される。

 

 

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福井大学医学部
松岡キャンパス総務室
(学術支援係)
TEL 0776-61-8212


    耳鼻咽喉科学教室
研究科生

田中 健
  「COE研究員になって」
2003年10月よりCOE特別研究員となり高エネルギー研究センターで研究をしています。新しい設備で環境もよく、順調に研究を進めています。

 

 

 

 

 

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