2019/07/28 第14回てつがくカフェ「『脳死』を哲学的に問う(Ⅰ)~哲学的な<問い>を探る~」@Fスクエアを開催します。
Fスクエアでの第14回てつがくカフェを開催します。
実施日 : 令和元年7月28日(日) 15:00~17:30
場 所 : 大学連携センター Fスクエア(福井駅東口 アオッサ7階)
テーマ : 「『脳死』を哲学的に問う(Ⅰ)~哲学的な<問い>を探る~」
1997年10月16日、「臓器移植法」が施行され、日本でも合法的に脳死者からの臓器摘出による移植医療が可能となりました。
その後2009年7月に改正され、翌年2010年7月より「改正臓器移植法」が全面的に施行されました。「改正臓器移植法」では、本人の提供意思が不明 な場合には家族の承諾だけでも臓器提供が可能となります。
「脳死」とは、人工呼吸器に よって人為的に呼吸が続けられ心臓も拍動しているにもかかわらず、すべての脳がすでに回 復不可能な仕方で機能を失っている状態(すべての脳の機能の不可逆的停止)のことを指します。これは、従来の死の判定(死の三徴候:(1)呼吸停止、(2)心臓停止、(3)瞳孔散大)とは合致しないものです。
そもそもこのような「脳死」と呼ばれる状態を「人として死んでいる」とみなすことを私 たちはどのように考えるべきなのでしょうか。
そこには、医学的な問題や制度上の手続きとは異なったさらにその深いところに哲学的な問題が横たわっていることは間違いありません。
今回のてつがくカフェ「医療とケアを問い直す」では、「脳死」の問題を2回に分けてシリーズとして哲学的に考えてみたいと思います。
まず第1回目では、「脳死」に関するミニ レクチャーの後に、そこに潜んでいる哲学的な問題点をあぶり出し一つの哲学的な〈問い〉 として導き出してみたいと思います。そして、続く第2回目のてつがくカフェでは、導き出された哲学的な〈問い〉に、参加者のみなさんとの丁寧な対話をとおして応えていきたいと思います。
皆さま、是非ご参加ください。
ファシリテータ:西村高宏(福井大学医学部 医学教育・倫理学分野)
ファシリテーション・グラフィック:近田真美子(福井医療大学 保健医療学部)
主催:てつがくカフェ「医療とケアを問い直す」(福井大学医学部 医学教育・倫理学研究室)
共催:福井大学医学部附属教育支援センター,てつがくカフェ@ふくmedi,
問い合わせ先:ニシムラ(tanishi@u-fukui.ac.jp )
*事前申し込み不要(自由参加、途中退場自由)
*どなたでもご参加いただけます。
*小さなお子様も一緒に参加予定の方は、予めご連絡ください。