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学生・研修医の皆様へ

医療現場での実践的な研修

1. 第三内科での臨床研修について

福井大学医学部附属病院の初期研修1年目に第三内科を選択した場合には呼吸器内科、内分泌・代謝内科の入院患者を受け持ちます。各研修医には卒後10年以上の上級医が中心に教育、指導にあたりますが、専門医研修中の医師(卒後3~5年目の医師)や卒後10年未満の若手医師も研修医に気軽に相談に応じ、指導できる体制をとっています。幅広い領域にわたる指導医資格者により濃密かつ効率的に専門医指導を行います。同時に日常の患者さんに最先端の解析技術を適用するスタイルでの臨床研究により無理なく学位の取得につなげます。これらにより最新の医学知識、臨床技能を備えた21世紀に相応しい内科医育成を推進します。
水曜日夕方には第三内科カンファレンスで担当症例に関するプレゼンテーションを研修医が行い、内科全般の研修ができるよう丁寧に指導しています。また、呼吸器内科、内分泌・代謝内科のカンファレンスが第三内科カンファレンスとは別に行われており、各症例について実地的な細かい指導をしています。
2年目の研修は呼吸器内科、内分泌・代謝内科として選択する研修医が多いですが、第三内科としての選択も受け入れます。2年目では呼吸器内科、内分泌・代謝内科領域のより専門的な内容を取得できるよう指導します。

2. 第三内科入局後の専門医研修について

第三内科は総合内科医を土台として、専門分野の知識と技術の備わった優れた医師を育成することをモットーにしています。また、臨床から湧き出る疑問を基礎的に掘り下げて解明できるような研究環境があり、博士号の取得が可能です。
下に研修プログラムを示しますが、各人の希望によりフレキシブルに対応可能です。また、女性が家事や育児をしながら専門医や学位を取得できるよう、業務内容やカリキュラムを工夫しています。

入局1〜3年目
大学病院(呼吸器内科または内分泌代謝内科)で研修。
福井大学医学部附属病院では第三内科入局後、呼吸器内科、内分泌・代謝内科以外の内科診療科をローテート研修することもできます。
(その間、関連教育病院に出向して研修も可能です。)
入局2年目以降
大学院入学可能。(専門研修と並行して博士号を目指す)
入局3年目以降
日本内科学会 内科専門医取得。
入局5年目以降
専門医取得。
専門医・博士号取得後:関連病院へ赴任
大学スタッフに
開業

また、入局後、早い段階での国内外への留学を積極的に勧めています。

3. 呼吸器内科での専門医研修

呼吸器内科の研修としては、気管支鏡、軟性胸腔鏡などの呼吸器内視鏡に特に力を入れております。肺癌の診断では、ナビゲーションシステム、超音波内視鏡、極細径気管支鏡を駆使した最先端気管支鏡診断を得意としています。また、気管支鏡によるインターベンション(ステント挿入など)も積極的に行なっています。びまん性肺疾患の診断には、気管支鏡によるクライオバイオプシー(凍結肺生検)や気管支肺胞洗浄を積極的に行なっております。また、重症気管支喘息の治療の一つとして、気管支鏡を用いた気管支サーモプラスティ(気管支熱形成術)を行なっております。胸水に対しては、適応があれば軟性胸腔鏡を行っており、これらの高度な手技を取得できます。また、肺癌の治療は急速に進歩しており、肺癌化学療法や免疫治療、それらの組み合わせなどの治療法を習熟することができます。びまん性肺疾患は我々臨床医のみならず、当院や他院の放射線科医、病理医とともにオンラインにて集学的検討を行い診断や治療法を決定しており、より専門的な考え方が身につきます。当科は救急患者を多く受け入れているため、市中肺炎などの呼吸器感染症、呼吸不全の緊急入院も多く、適切な抗菌薬の使用、呼吸不全に対する気管挿管による人工呼吸器管理やNPPV、ハイフローセラピーも経験できます。また、COPDや喘息といった患者数の多い疾患の増悪時の対応や、外来診療も研修できるシステムを構築しています。

4. 内分泌・代謝内科での専門医研修

内分泌・代謝内科では患者さんに健康で長生きしてもらうために、内分泌代謝・糖尿病・高血圧・脂質異常症・腎臓・老年病などマルチプル・リスクへの専門的対応を推進し、生活習慣病領域を幅広く専門的に診療します。日本内科学会、日本内分泌学会、日本高血圧学会、日本糖尿病学会、日本老年医学会、日本腎臓学会等の指導医資格者により専門医資格の取得領域も幅広く充実しています。入院患者さんについては、基本的に3人主治医体制で診療し研修医の指導に当たっております。また月曜日は午後5時から臨床研究等のミーティング、火曜日は午後5時から呼吸器内科との合同カンファレンス、水曜日は午後3時から内分泌代謝内科症例カンファレンスと病棟回診、木曜日は午後5時から臨床勉強会と抄読会を実施し、研修医の濃厚な指導に努めております。

5. 取得できる専門医について

日本内科学会、認定医、総合内科専門医に加えて、呼吸器内科では日本呼吸器学会専門医、日本呼吸器内視鏡学会専門医、日本アレルギー学会専門医、がん薬物療法専門医、日本結核病学会結核・抗酸菌症専門医などの資格が取得できます。内分泌・代謝内科では日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本老年医学会、日本動脈硬化学会などの専門医資格が取得できます。

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福井大学医学部第三内科
福井大学医学部
病態制御医学講座 内科学(3)

[呼吸器内科/内分泌・代謝内科]
〒910-1193
福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
TEL. 0776-61-8355 【医局】
FAX. 0776-61-8111

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