2025年

2025/10/29~31 第84回日本公衆衛生学会総会での発表報告 @グランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター・静岡市)
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 10月29日(水)~31日(金) |
第84回日本公衆衛生学会総会 |
第84回日本公衆衛生学会総会に参加し、当講座から以下の4演題の発表を行いました。
•井川正道 教授:「福井県の市町村国保における高齢世代の特定健診受診率に影響する要因の分析」(ポスター発表)
•松永晶子 特命講師:「福井県におけるパーキンソン病患者の死亡場所別にみた疫学調査」(ポスター発表)
•此下尚寛 特命助教:「福井県における急性心筋梗塞を死因とした死亡診断の実態分析」(ポスター発表)
•島田真行 大学院生:「福井県における老衰を死因とした死亡診断の実態分析」(口演発表)
いずれの発表にも多くの関心が寄せられ、質疑応答も活発に行われました。特に口演発表では立ち見が出るほどの盛況で、会場は熱気に包まれました。
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| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 10月22日(水) |
JICA北陸 青年研修 |
JICA北陸の青年研修「高齢者福祉・介護(介護の人材育成と環流)」の一環として、タイ王国の若手行政官の皆様に対し「介護保険制度と地域包括ケア」について講義を行いました。
通訳の方にご協力いただきながら、初めてのタイ語スライドを用いた講義という貴重な経験となりました。不慣れな点も多くありましたが、試行錯誤しながら約90分間の講義を無事に終えることができました。
当日は、タイから来日された8名の若手女性行政官の方々が参加され、講義中は終始熱心に耳を傾けてくださっていました。事前に配布したスライド資料を読み込み、介護認定審査会の構成、ケアマネジャーの資格要件、要介護者を支援する仕組み、地域包括ケア推進の具体的方針など、鋭い質問を数多くいただき、私自身にとっても大変刺激的な時間となりました。
今回の研修を通じ、日本の介護保険制度や地域包括ケアの仕組みを改めて見つめ直す良い機会となりました。遠くタイから、日本の介護・福祉の現場を学ぼうと来日された行政官の皆様の熱意に心から敬意を表します。また、このような貴重な機会をお与えくださった井川教授ならびにコミュニティ看護学 長谷川教授に深く感謝申し上げます。(地域健康学講座 特命助教 此下 尚寛)
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2025/10/19 神経難病に関する研修会 @永平寺町魅力発信交流施設 えい坊館
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 10月19日(日) |
神経難病に関する研修会 |
神経難病に関する研修会にて講演を行いました。
福井県福井健康福祉センター 地域保健課主催の本研修会にて、神経難病の患者さんとそのご家族を対象に、「自分らしく生きるためのヒント〜神経難病と共に歩む〜」と題して講演を行いました。
当日は、移動も容易でない状況の中、患者さんとご家族あわせて7名が参加してくださいました。講演の冒頭では、ご自身の健康状態を客観的に振り返るワークを行い、その後のグループディスカッションでは、同じ疾患を抱えながらもそれぞれ異なる思いや対処法、介護に伴う心理的負担などについて活発な意見交換が行われました。生きがいについても話し合いが行われ意欲的な意見もでてありがたかったです。なぜ生きるのか?など哲学的な内容もありました。
福井県福井健康福祉センターの職員の皆さまには、ファシリテーターとして対話の場を温かく支えていただき、参加者の皆さまが安心して思いを語り合う貴重な時間となりました。中には思いが込み上げ涙を流される方もおられ、改めて「安心して語り合える場づくり」の大切さを実感いたしました。
本研修が、神経難病と向き合う方々やそのご家族にとって、「自分らしく生きる」ための小さなヒントとなれば幸いです。
ご参加くださった皆さま、そして貴重な機会をくださいました永平寺町および福井県福井健康福祉センターの皆さまに、心より感謝申し上げます。(地域健康学講座 特命助教 此下 尚寛)
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2025/9/27 福井大学公開講座「保健所から発信する感染予防・災害対策~「いつも」の備えと「もしも」の備え~」 @福井大学アカデミーホール(文京キャンパス)
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 9月27日(土) |
保健所から発信する感染予防・災害対策~「いつも」の備えと「もしも」の備え~ |
福井大学アカデミーホール(文京キャンパス)にて当講座 第3回目となる公開講座を開催いたしました。
1.今日からできる!もしもの備え~わたしが見た被災地の状況から~
福井県奥越健康福祉センター 地域保健福祉課 保健師 南川 沙紀
2.新型コロナパンデミックの教訓からこれからの感染予防と対策を考える
福井県丹南健康福祉センター/丹南保健所 所長 福井大学医学部地域健康学講座 客員教授 医師 岩﨑 博道
おかげさまで40名超の来場をいただき、白熱した講演会となりました。
ご聴講いただいた皆様、ご講演いただいた先生方、ご協力いただきましたスタッフの皆様に御礼申し上げます。
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| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 5月2日、5月16日、5月30日、6月6日 |
社会と医学・医療Ⅱ実習
(環境保健学・地域健康学講座) |
医学科4年生(118名)が保健所実習を行いました!!
昨年度に引き続き、今年度も医学科4年生(118名)が保健所での実習を行いました。
2025年5月2日、5月16日、5月30日、6月6日の4日間の間に、坂井、奥越、丹南、二州、若狭の各健康福祉センター(保健所)に分かれて、各班丸一日の実習を行いました。
保健所では、保健所の成り立ちや、役割・業務内容等について所長さんや保健師さんから話しを聞きました。また、難病患者さんに対する災害時避難マニュアルの作成や、集団感染例の事例検討、感染性胃腸炎患者の吐物処理方法、結核患者さんに対するDOTS事業、障がい者福祉施設訪問等、様々な経験をさせていただきました。
各健康福祉センターでの実際の学生実習の一部を紹介すると、“健康危機管理”としてPPE着脱訓練では、
タイベックススーツの着脱は二人がかりで労力が必要で、汚染されないような手袋の脱ぎ方など配慮が必要なこと、清潔・汚染区域の確認し足を下すことなどを体験し、フィッテイングが重要であることや、適切にフィッテイングされている場合には呼吸が苦しくてわずか“1時間”程度しか作業ができない現状を体験しました。有効な感染対策を保とうとすると、PPE装着下では、患者ケアなどの長時間通常勤務が難しく、業務量を減ら必要があるなど、労務管理が重要であることを学びました。
患者移送訓練では、患者役も学生が行い、声かけをしてもらう重要性を再認識しました。
アイソレーションでは、密閉することでの恐怖や換気装置の騒音で声が聞こえないことや、熱中症の恐れに配慮し、声掛けするなどの重要性を、学びました。
“災害対策研修(大雨災害編)”では、実際に医療機関や福祉施設の職員(医師、看護師、事務、薬剤師、栄養士、ケアマネジャー、ヘルパー等)、保健福祉センター職員、市町村職員、自治会会員、日赤奉仕団員などの多種多様な役割の方と一緒に参加しました。最初は緊張のなか戸惑いもありましたが、念密に練られた大雨洪水シナリオで、実践的なロールプレイができました。災害時の指揮命令系統の確立を迅速に、明確に行うことが、次から次に降りかかる課題対応への第一歩の準備となること。クロノロジーを使い、情報を時間、発信元・受信者・対応について視覚的に整理し見える化することで、災害時の混乱する中でも情報共有・情報伝達を行うことができました。各担当者が専門性にこだわらず、それぞれの力を合わせることで、災害時は100点ではなくても動けるようになる重要性を実感しました。今回は“水“の影響がテーマで、透析やトイレの対応の難しさを実感しました。
最後に各専門職から実際の災害時の対応についてアドバイスがあり、ペットと生き別れたなどで困っている住民の対応では、迷い犬として愛護センターでの届出という制度方法があることで気持ちが救われる可能性があるかもしれないなどの配慮の方法があると教わりました。
災害時のアレルギー対応食についてはJDA-DAT(日本栄養士会災害支援チーム)があり、特殊栄養食品として各地の特殊栄養食品ステーションにアレルギー対応食の準備は徐々に進んできているが、自治体により備蓄状況も差があり、届くまでに数日は要することから、普段から自ら備蓄準備しておくことの重要性も確認できました。
災害時の処方について今回は4通りの紹介があり、
①通常通りかかりつけ医療機関にいき通常通りの処方箋で処方を受ける。
②かかりつけ薬局にいき薬局からかかりつけ医に連絡をとり処方を受ける。
③お薬手帳を持っていきかかりつけ薬局にいき薬剤師判断(薬事トリアージとして)で処方を受ける。(注)災害時の行政判断がある場合
④DMATからの災害時処方箋での臨時処方(短期のみ)を受ける。
などのやり方を学びました。
4年生の皆さん、1日お疲れ様でした。また実習のために1ヶ月以上前から準備いただいた各健康福祉センターの皆様、実習にご協力いただいた施設・スタッフの方々、誠に有難うございました。
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| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 5月29日(木) |
第19回日本分子イメージング学会総会・学術集会 |
井川正道先生が「”神経変性因子”のPET/MRI分子イメージング」の特別講演を行いました。 |
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 5月22日(木) |
第66回日本神経学会学術大会 |
松永晶子先生が「人口動態統計に基づく福井県のパーキンソン病患者の死亡実態調査-10年間の推移-」の発表を行いました。 |
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 4月19日(土) |
第122回日本内科学会総会 |
松永晶子先生が「人口動態調査に基づく福井県のパーキンソン病患者の死亡実態 -10年間の推移-」の発表を行いました。 |
2024年

2024/11/16 福井大学公開講座「保健所から発信する感染予防・災害対策~「いつも」の備えと「もしも」の備え~」 @福井大学アカデミーホール(文京キャンパス)
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 11月16日(土) |
保健所から発信する感染予防・災害対策~「いつも」の備えと「もしも」の備え~ |
福井大学アカデミーホール(文京キャンパス)にて当講座 第2回目となる公開講座を開催いたしました。
1.能登半島地震の被災地・被災者救援から学んだ食に関する「いつも」の備えと「もしも」の備え
福井県丹南健康福祉センター 健康増進課 管理栄養士 西尾 裕子
2.みんなでやろっさ、感染対策
福井県福井健康福祉センター 地域保健課 保健師 市川 宏枝
3.災害発生時の「動き」から理解するからだとこころの備え方
福井県丹南健康福祉センター 地域保健課 医師 島田 真行
おかげさまで30名超の来場をいただき、白熱した講演会となりました。
ご聴講いただいた皆様、ご講演いただいた先生方、ご協力いただきましたスタッフの皆様に御礼申し上げます。
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| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 7月5日(金) |
羽水高校1年生プロジェクト学習
「地域発見講座」 |
福井県立羽水高等学校 『地域発見講座』という探究授業の中で、「地域医療について」お話しさせていだきました。
まずは、医者の仕事の疑似体験と総合診療医や地域保健の役割についてお話しし、突飛な質問にも積極的に答えてもらいました。
COVID-19の流行など身近な話も交えつつ、現在の少子化、高齢化、医療費増大、複雑化した社会の影響とその課題についてお話しし、その課題に対しての各地の取り組みをお話しさせていただきました。
高校1年生にとっては縁遠い内容かと思いましたが、新鮮に映ったのか、みなさんとても真面目に聞いてくれました。
後半のグループワークでは、各班から質問が飛び出すなどとても前向きで好感触でした。
将来医療関係への就職も考えている方も多いようでしたが、それ以外の方も興味を持ってくれた方がいたようでした。
授業後のアンケートでも、地域医療に興味が持てたという意見や、地域医療に対する考えが身近になったなど嬉しい感想をいただきました。
今後も1年半、自分で課題を設定して、探求を続けるとのことで成長が楽しみです。
貴重な授業の、機会をいただき、羽水高校の教員・生徒の方々、誠にありがとうございました。
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| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 5月24日・5月31日・6月7日・6月21日 |
社会と医学・医療Ⅱ実習
(環境保健学・地域健康学講座) |
医学科4年生全員(110名)が保健所実習を行いました!!
昨年度に引き続き、今年度も医学科4年生全員(110名)が保健所での実習を行いました。
2024年5月24日、5月31日、6月7日、6月21日の4日間の間に、福井、坂井、奥越、丹南、二州の各健康福祉センター(保健所)に分かれて、各班丸一日の実習を行いました。
坂井健康福祉センターでは、高木所長を中心に準備いただいた職員向けの感染症災害対策訓練に参加しました。
PPE着脱訓練では、事前に設定やシナリオを学生も確認しており、スムーズに進行しました。
タイベックススーツの着脱は二人がかりで、汚染されないような手袋の脱ぎ方など配慮が必要なこと、清潔・汚染区域の確認し足を下すことなどを体験しました。
患者移送訓練では、患者役も学生が行い、声かけをしてもらう重要性を再認識しました。
アイソレーションでは、内部にいると密閉感や温度の辛さなどを実感しました。
送風機の音で声が聞こえづらく、大声でないとコミュニケーションを取れないことなど貴重な発見や体験を得ました。
また、高齢者の方の車椅子への移乗時の手順や配慮の必要性を実感するなど、学ぶ点が非常に多い実習だったという声が聞こえました。
二州健康福祉センターでは、四方所長を中心に準備いただき、感染症事例と、精神保健事例についてシミュレーション形式で、実戦的な判断を質疑応答で進めていくスタイルでの実習を受けることができました。
四方所長の豊富な経験を生かしたエピソードを面白くお話しいただき、今後の医師人生にも財産になる貴重な学びになりました。
質疑応答の時間には「どうして保健所長になったのか?」、「夜間対応の年間回数」、「人手不足対策について」、「人生の岐路の判断」、「失敗談」、「保健師と医師の職種の違い」、「毎年の企画の進め方」など、話しやすい雰囲気の中、質問が途切れず非常に盛り上がりました。
質疑を通して、保健所長の仕事の面白さ、判断の難しさと責任の大きさを学んでいました。
他の健康福祉センターでも、グループワークや模擬ディスカッションなど、工夫をこらした実習内容で、保健所の業務や実際を知ることができたとの感想が聞かれました。
4年生の皆さん、1日お疲れ様でした。また実習のために1ヶ月以上前から準備いただいた各健康福祉センターの皆様、実習にご協力いただいた施設・スタッフの方々、誠に有難うございました。
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2023年

2023/12/09 福井大学公開講座「難病とともに生きる」 @国際交流会館
| 日程 |
事業名 |
事業内容 |
| 12月9日(土) |
福井大学公開講座
「難病とともに生きる」
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国際交流会館第1・2会議室で当講座第1回となる公開講座を開催しました。
1.保健所における難病患者さんの支援について
丹南健康福祉センター武生福祉保健部 光川 碧
2.遺伝カウンセリングって何? -遺伝の不安にお応えします-
福井大学医学部附属病院遺伝診療部 遺伝カウンセラー 池田 和美
3.難病の患者さんを支える手 -地域保健と遺伝診療-
福井大学医学部地域健康学講座 井川 正道
ご聴講いただいた皆様、ご講演いただいた先生方、ご協力いただきましたスタッフの皆様に御礼申し上げます。
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| 10月6, 7日(金, 土) |
第63回
全国国保地域医療学会
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講座よりポスター発表を行いました。
- 井川 正道「保健所における医師確保と地域保健の推進を目指す「地域健康学講座」の新設と活動紹介」
- 松永 晶子「認知症を呈する橋本脳症 〜治る認知症を見逃さないために〜」
- 島田 真行「福井県における新型コロナウイルス感染症の罹患後症状の傾向とプライマリ・ケアの現場で罹患後症状に対し治療が奏効した2例」
発表に際しご協力いただきました方々、また当日ご聴講いただいた皆様に、感謝申し上げます。
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| 8月28日(月) |
公衆衛生医師
就職説明会
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- 医学生、研修医、臨床医を対象に実施
- 保健所の業務や公衆衛生医師の実際、当講座の役割等
ご来場いただいた先生方、ありがとうございました!
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| 7月4日(火)〜7月7日(金) |
地域包括ケア実習 |
- 本学医学部5年生を対象に実施
- 県内6ヶ所の健康福祉センター(保健所)へ赴き、地域保健分野の実際を学習
5年生の皆さん、お疲れ様でした。実習にご協力いただいた施設・スタッフの方々、ありがとうございました。
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