福井大学医学部

地域健康学講座

健康寿命延伸に関する分析研究

研究内容紹介

公衆衛生データサイエンス研究および地域コホート研究を行っています。
具体的には、令和6年度より福井県より委託され、「特定健診」、「医療レセプト」、「介護保険」のデータからなる国保データベース(KDB)システムを分析し、福井県および県内市町の健康課題分析を行っています。
この解析結果をもとに、福井県における効果的な健康・医療政策につなげることを本研究の目的としています。
さらに、福井県における死亡票・死亡個票のデータを分析し、福井県の地域毎や死因毎の死因や死亡率の傾向や特徴を分析しています。
これらの研究の成果によって、将来予測の検討や、効果的な対策の提案が期待でき、福井県における健康と福祉の向上に貢献したいと考えています。
現在、地域健康学講座の教員3名、大学院生1名を中心に、SE、診療情報管理士、看護師、ケアマネージャー等の資格を持つ多職種が所属し、他講座の教授含めた教員も多数研究に参加しています。
自らの専門資格や経験を活かし、切磋琢磨しながら、様々な視点で分析を進めています。


研究テーマ

1)福井県の心筋梗塞の発症リスク・治療動向の分析
2)福井県における要介護状態の発生・悪化・改善の要因分析
3)福井県における心筋梗塞・老衰による死亡実態調査
4)福井県におけるパーキンソン病による死亡実態調査

活動報告

2025年5月 第66回日本神経学会学術大会において「人口動態統計に基づく福井県のパーキンソン病患者の死亡実態調査-10年間の推移-」の発表を行いました。
2025年4月 第122回日本内科学会総会において「人口動態調査に基づく福井県のパーキンソン病患者の死亡実態 -10年間の推移-」を発表しました。
2025年3月 福井県健康政策課による「健康寿命の延伸を阻害する要因分析結果説明会」にて分析結果を報告しました。
2024年9月 福井市医師会理事会において「福井県における死亡票・死亡個票データによる死因の実態と背景の探索」分析結果を発表しました。

地域健康学講座研究室