福井大学医学科分子遺伝学領域では大学院生を募集しています。
研究内容
分化抑制因子 Id2 の生体における機能の解析を通して細胞の増殖と分化の制御機構を分子レベルで研究しています。
詳しくは、ホームページの業績集と研究紹介を参考にしてください。
bHLH 型転写因子の機能抑制因子であり、かつ、増殖と分化の両方に関わる分子で、哺乳動物では4種類見つかっています。
私たちのグループを中心に、過去2,3年の間にその機能について重要な発見が相次ぎ、急速に関心が集まっています。
参考文献
Nature (1999) 397: 702-706
Id2 欠損マウスの最初の報告。Id2 が二次リンパ節の形成とナチュラル・キラー細胞の分化に必須の因子である事を示した。
EMBO J. (2000) 19: 5772-5781
Id2 欠損マウスは乳汁分泌がなく仔を育てられない。
Id2 が妊娠中の乳腺上皮の増殖に必須の因子であることを示した。
Nature (2000)407: 592-598
Id2 欠損マウスと Rb 欠損マウスの掛け合わせ実験とId2 のプロモーター解析から、細胞増殖促進にかかわるMyc-Id2-Rb 経路の存在を報告した。
Proc. Natl. Acad. Sci. USA (2001) 98: 5164-5169
胎仔胸腺細胞の解析からナチュラル・キラー細胞の運命決定においてId2 が不可欠な役割を果たしていることを示した。
Neuron (2001) 29: 603-614
グリア細胞の一種であるオリゴデンドロサイトの分化過程にId2 が関わることを示した。
募集対象
博士課程
募集人員
数名
連絡先
〒910-1193
福井県吉田郡永平寺町松岡下合月 23-3
福井大学医学部医学科
生命情報医科学講座分子遺伝学領域
菅井 学
または 松井幸恵
電話:0776-61-8314
Fax:0776-61-8164
E-mail :msugai*u-fukui.ac.jp
(*を@にかえてください)