同窓会誌
同窓会会長ご挨拶
福井大学医学部第二内科同窓会
第三代会長 得田 彰
災害への備え
同窓会会員の皆さまには、日頃より福井大学第二内科の発展と同窓会の運営にご協力賜り厚く御礼を申し上げます。昨年、野村元積会長の後を受け第二内科同窓会会長を拝命して1年がたちました。この1年、新型コロナウイルス感染症が5類相当となり、感染症対策が緩くなってきた中、昨年末からインフルエンザと新型コロナウイルス感染者が増加してきたところに、今年元旦夕方に能登半島で死者240人を超える大地震が起こりました。福井でも大きく、長く揺れました。テレビのチャンネルは、お正月の特別番組を中止して地震関係の速報をするほどの被害の大きさでした。この場を借りまして、能登半島地震によって亡くなられた方々に、改めて哀悼の意を捧げるとともに、ご遺族と被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。第二内科関係者も参加された方が多いかと思いますが、福井県からもDMAT、JMATが組まれ、被災地で医療活動をしております。近年、このような災害に備えてBCP(事業継続計画)の作成が全ての医療機関に求められております。今回の地震において、地域によって災害状況が違うことがわかり、今後BCPを作成する際に、よりその地域に沿ったより現実的なものに変えていかなければならないことが指摘されております。災害は、いつやってくるかわかりませんので、常に備えが必要ということを心しておかなければなりません。

第十二回福井大学医学部第二内科同窓会 令和6年2月17日
感染症対策継続と医療DX導入
さて、今年も2月17日に第12回第二内科同窓会総会と懇親会が、感染症対策を十分にとりハイブリットではなく、対面形式のみの形で開催されました。皆さまのご協力もあり無事終了することができました。誠にありがとうございました。新型コロナウイルス感染症は、昨年5月の連休明けに5類相当となり、医療現場の感染対策は継続されましたが、世間一般ではマスクをすることが少なくなり、感染症対策は不要という雰囲気が広がっております。しかし、新型コロナウイルス感染症は、現在も終息することなく流行を繰り返す状況が続いております。感染症対策は、絶対ではありませんが有効なことは間違いなく、医療現場においては大変ですが今後も継続していく必要があります。
ところで、今年は診療報酬改定が行われます。政府やマスコミはプラス改定と言っておりますが、実際のところは厳しい改定となっています。内科的には、特定疾患管理料から糖尿病、脂質異常症、高血圧症が除外され、また、マイナ保険証を始め、リフィル処方や電子処方箋導入など医療DXを導入していかなければプラスどころか大きなマイナスになる可能性があります。医療DX化は待ったなしの状況となっており、それに伴いサイバーセキュリティ対策をとらなければならなくなるなど医療のことだけを考えていればよい時代は終わったのだと感じております。時代の流れには逆らえず、どんどん新しいことを始めなければついていけなくなっています。
脳神経内科部門が新設
医療にとっては暗いニュースが多いですが、第二内科にとっては、井川先生を始め、多くの医局員が教授や講師などに就任されており、また、栗原進先生においては埼玉医科大学の教授になられております。これらは、第二内科にとっては明るいニュースと言えます。また、第二内科の柱の一つである脳神経内科が新たに脳神経内科部門として大学に新設されることとなりました。第二内科には私が入局の頃からずっと神経内科独立という話題がありましたが、実現は困難と思っていました。しかし、臓器別の時代となり、循環器内科、感染症内科、内分泌代謝内科に続き、今年脳神経内科分野が新設され、この文章を書いている時点で教授選が行われております。教授選の結果はわかりませんが、今後も第二内科発展のためになることに対しては、同窓会はできる限りバックアップしていかなければならないと思っております。そのためにも、引き続き同窓会へのさらなるご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
福井大学医学部第二内科同窓会 役員名簿
第一代同窓会会長 加藤 卓次 会長のご挨拶
第二代同窓会会長 野村 元積 会長のご挨拶
連絡
下記の第二内科同窓会事務局までご連絡ください。
TEL:0776-61-8351 FAX:0776-61-8110
E-mail:reunion-med2-owner # ml.u-fukui.ac.jp ※ # は @ に置き換えて、スペースは詰めて下さい。