福井大学医学部

脳神経外科学

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てんかんを考える会

 9月19日(木)に福井商工会議所にて「てんかんを考える会」が開催されました。

 特別講演では、札幌医科大学 脳神経外科の三國信啓教授が「てんかんの診療・手術から研究まで」についてご講演されました。脳外科医は時に「脳神経外(がい)科」と揶揄されることがありますが、脳そのものを処置して病気を治すという、脳神経外科の原点に立ち返らされる非常に興味深いご講演でした。公立丹南病院 脳神経外科・四方先生から「病変から離れた部位にてんかん焦点が存在する場合、病理学的変化は認められるか」という質問があり、その究明こそが三國教授のライフワークの一つとのことでした。

 その後のディスカッション「精神症状を見据えたてんかん診療及び外科治療を考える」では、公立小浜病院 脳神経外科・東野芳史先生が、脳梗塞後の難治性てんかんに対してラコサミドが有用だった症例について報告しました。

 小寺俊昭