福井大学医学部

脳神経外科学

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学会報告

今回は日本縦断、基礎学会はしごをしてまいりました。

2024年7月17~19日には、つくば国際会議場で開催された第76回日本細胞生物学会大会、その後陸路にて移動し佐賀で開催された第24回日本分子脳神経外科学会に20日に発表してまいりました。

基礎研究のテーマとしている輸送因子に関した発表で、「膠芽腫細胞浸潤におけるインポーティンα1と細胞接着因子の関係」の演題をそれぞれポスター、シンポジウムで発表しました。基礎のポスターは2時間ほどポスターの前にたち、興味のある人にそれぞれ説明し、その場で討論する形式です。接着因子や神経膠腫に詳しい方よりアドバイスを頂いたり、逆に話をしていると自分のしていることがまだ世の中では知られていないことなどがわかります。また口演では目をむくような発表もあり、試験管内でたんぱくを合成したり、人工細胞を作ったり、また自分の研究のヒントや今後につながるアイデアの種がざくざくでした。続く分子脳神経外科学会では、診断や治療にかかわる発表が多かったですが、なかなかグリオーマ関係の効果的な創薬は難しく、脳腫瘍にかかわる者の大きな課題ではないかと思います。   山内 貴寛