第43回日本脳腫瘍学会学術集会報告
今回、2025年12月7日~9日に天童市で開催されました、「第43回日本脳腫瘍学会学術集会」に山内が参加してまいりました。今回は脳腫瘍学会では珍しく、「当院における下垂体神経内分泌腫瘍の各転写因子表現型毎の臨床像および病理学的特徴」と、下垂体の転写因子に基づいた診断についての発表でした。
脳腫瘍学会は初日を除けば朝7時に始まり、口演は1つの会場でおこなわれ、毎年著名な海外演者も多くこられます。また、夕食後の21時から始まるポスターがメインともいえる会で、非常に濃厚な内容のポスター発表が、さらにお酒のパワーも入り、白熱します。最近はポスターでも1例報告は少なく、遺伝子解析や臨床試験の報告も多くみられ、見て歩くだけでもとても勉強になります。今年は「他領域から学ぶ」といった園田会長のメインテーマにより、注目されているIDH阻害剤をはじめとした分子標的薬や遺伝子パネル検査の演題、AIを駆使した演題などが主なっておりました。
3日間の最後の方にはへとへとになっています。ニッチな領域ではありますが、自分と同じ領域を研究される先生がたとも交流ができ、非常に有意義な3日間でした。
山内 貴寛
≪ 菊田健一郎教授 還暦のお祝い │ 2025年12月11日 │






