福井大学医学部

脳神経外科学

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ボツリヌスハンズオンセミナー in 福井

2015年4月11日「ボツリヌスハンズオンセミナー in 福井」 が 福井市地域交流プラザAOSSAで開催されました。このセミナーの主旨は痙縮治療に対する治療薬「ボトックス」を実際、臨床の場でどのように使用するのか知っていただくため、初めて使用する、または経験が少ない医師に気軽に参加していただくということでした。

前座として、当科から有島が「当院の痙縮治療に対するボトックスの役割」という演題で、福井大学脳脊髄外科や国立病院機構福井病院での経験を発表しました。そして、菊田健一郎教授の座長のもと、東海大学リハビリテーション科准教授の藤原俊之先生から「痙縮治療に対するボトックス治療の実際」というご演題で、豊富な臨床経験のご発表の後、ハンズオンでご指導していただきました。浅い筋肉は目視で注射が可能ですが、やはり深部の筋肉をターゲットとする症例では電気刺激や筋電計を使用することが正確に注射をするポイントの様です。非常にわかりやすいハンズオンでこれから初めてボトックスを使用するという先生にも、あるいは経験豊富な先生にも大変有意義であったと感じました。なお、藤原准教授は福井医科大学をご卒業され、上肢の機能回復のリハビリにおいては日本の中心的な先生であります。

福井県のリハビリをリードする福井総合病院、リハビリテーション科の小林康孝先生にも座長をしていただきました。ありがとうございました。約50人の先生方に参加していただき、非常に活気ある会になったことを改めて御礼申し上げます。今後、福井県内に多くいらっしゃる痙縮で困った患者さんに対して、ボトックスを用いて少しでも日常生活の改善が得られることを強く願っております。

有島英孝