第1回福井脳神経外科手術セミナー・第4回福井大学頭蓋底外科解剖コース
2015年8月8日(土)に福井大学臨床教育センター白翁会ホールにて、第1回福井脳神経外科手術セミナーを開催しました。福井県内の若手脳神経外科医の手術技術向上を図ることを目的としたセミナーで、今回は第4回福井大学頭蓋底外科解剖コースとの合同開催でした。
夕方から手術症例検討会を行い、福井大学・松田謙先生から「治療に難渋した破裂脳動脈瘤の1例(血管内手術)」を、福井勝山総合病院・中島毅先生から「当院でクリッピング不能であった前交通動脈部large aneurysmの手術症例」を提示していただきました。多数の若手脳外科医から積極的な質問・意見があり、活発な討論会となりました。
メインは佐賀大学名誉教授・松島俊夫先生の特別講演で、“Foramen magnum and transcondylar fossa approach”と“Fourth ventricle and transcerebellomedullary fissure approach”についてご講演いただきました。松島先生には8月9日(日)の第4回福井大学頭蓋底外科解剖コース(2日目)にもご参加いただき、直接transcondylar fossa approachとunilateral transcerebellomedullary fissure approachについてご指導いただきました。骨削除による硬膜外からのスペース確保に加え、片側のcerebellomedullary fissureを開放することにより延髄外側の術野を更に拡大する素晴らしいアプローチ法で、早速実際の手術でも応用しております。松島先生にはあらためてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
小寺俊昭