第23回北陸間脳下垂体腫瘍研究会
第23回北陸間脳下垂体腫瘍研究会が、9月2日(土)に富山で開催されました。下垂体腺腫や胚細胞腫など下垂体や鞍上部に発生する腫瘍及び類似疾患について、北陸三県の大学病院を中心とした各施設から9演題の報告があり、いずれも活発な討議がなされました。当科からは山田が『下垂体卒中をきたした若年者プロラクチノーマの二例』を報告しました。また北井准教授が座長として参加しました。この会は脳神経外科のみならず内分泌内科の先生方も参加される会であり、また違った視点からの意見なども聞くことが出来、とても有意義でありました。
特別講演として北里大学脳神経外科主任教授であられる隈部俊宏先生が、『Childhood cancer survivors:悪性脳腫瘍に対する放射線治療の意義と晩期合併症』について講演されました。主に胚細胞腫に対する放射線治療や化学療法の歴史、変遷などから隈部先生ご自身が経験された症例や臨床データなどについてのお話で、先生の情熱を感じるご講演でありました。知識のみならず治療に対する姿勢など、見習うべきことが多く、今後の治療および研究の糧としていければと思います。
山田真輔