福井大学医学部

ゲノム科学・微生物学

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チロシンキナーゼAblによるC型肝炎ウイルスの粒子形成を解明した論文を発表しました。

ゲノム科学・微生物学分野では、C型肝炎ウイルス(HCV)の増殖に影響する宿主因子として、チロシンキナーゼAbl がHCVの生活環、特に感染性ウイルス粒子形成に必要であることを解明し、両者の複合体形成メカニズムとともに、米国の生化学雑誌Journal of Biological Chemistryに発表しました(3月4日付オンライン)。

この知見は、Abl阻害剤を用いた新しいC型肝炎治療戦略の分子基盤を提供するものであり、抗腫瘍薬を用いたウイルス感染制御への展開が期待されます。